一歩

あっという間に一週間、二週間とたってしまった。



前の日も普通に眠れたのに、
関空についた途端
お腹が痛くなって
どうしようかと思った。

「どうしても無理と思ったら
うちへおいで」
と言ってくれたかおりちゃんの言葉が頭に浮かぶ。
「いやいや、ここががんばりどころ」って自分と葛藤。
寒いから急ぎ足になったり、
どうしようって急に足が重くなったりしながら家についたら、
なんかもう泣きそうで、
３人で食卓囲んだら、
なんだかとっても普通で
堪えきれず、わぁーって泣いて、
「ここでは、素直に感情を全部吐き出したらいいのよ」
って言葉に、心の中の凝り固まったものが溶けていった気がした。

それで終わり。
結局、言おうと思ってたこと
何も言わなかった。
言えなかった。

本当は自己完結するのはよくなくて
ちゃんと話をするべきなのだろう。
でも、目の前で泣いた事は私にとって小さな一歩だったのかもしれない。
一人で泣くのとは違うって知った。
話せなかった想いは
話したいと思った時に話せばいい。


たくさん悩んで
たくさん泣いた日々は
無駄ではなかった
いつまでも執着する自分を
責めるのではなく
そうかそうか！
それだけ大変なことなんだよね
って認めてあげる自分も必要なのね。